偶然知り合ったご婦人たちと観光し、ホテルで一緒にご飯を食べた話
ここ最近で、軽いノリでやったことありますか?
軽いノリの持つ力は計り知れません。未来を変えます、マジで。
「あじさいの里に行かれるんですか?」
人のぬくもり欲しすぎて、気がつけば声かけてました。
人生で初のナンパ。
この一声が決め手となり、バスで出会ったご婦人(アラウンド60)たちと「あじさいの里」を見学することになりました。
会話の内容はやっぱりあじさい尽くし。
色とりどりのあじさいを見ては「あ~、きれいだね」、「この子はかわいいね」と感動したり
ババリアという名前を見つけて「私たちのみたいなあじさいだは」と冗談を交えたり
それ以外にも、ひざに注射を25本打った話や元気だった方が突然亡くなった話など。
休憩は早め多めに、全部まわろうとしない。おばあちゃんリズム、絶対無理しない。
ざっと見たところで見学終了。
さあ、見学後は一休みだ。しかしレストランが見当たらず、駅前にUターン。
さあレストランだ。となると思ったのですが駅前ではなく、行先はラグーナか竹島かで話し合いが勃発。
結局、竹島で昼食(+コーヒー)におちつきました。
場所はホテル竹島。
1人では行かないような場所で豪華なごはんタイム。
「これおいしいね」、「竹島おっきい」、「たまには贅沢もいいね」
など感じたままに話していたのですが、
すぐに私を諭す時間へと変身。
優しい子と結婚しなさい、いい子と言われる子は優しい子とは限らないよ。
今日やりたいことがあれば今日しちゃいなさい。
人はいつか老いる。体の自由がきかなくなるのは明日かもしれない。
一方的に話を聞くぼく。
このお食事は2時間も続きました。
お会計はご婦人全員シニア割、ぼくだけ正規の金額。
まあ、当然か。
食後はお土産コーナー。
気がすむまで物色してご婦人たちとぼくはそれぞれの帰路へ。
「お兄さんありがとう」こだまする声。
かくして、アラウンド60の旅は終わりを迎えたのでした。
(お土産をいただき、感動しました。)
今生の別れでありんす。
ご婦人たちと過ごして考えたこともありました。
じぶんはいつか死ぬ。明日は我が身。だから今この瞬間を大事にする。
ご婦人たちはカメラを持ち歩きません。
スマホを使う姿もほとんどありません。
わざわざスクリーンに記憶して後で振り返る必要なんてない。
知らない人でも目の前の感動を共有すればいい。
ご婦人たちは「今」を生きていました。
ぼくは、どうなんだ。「今」を生きているのか。
「過去」や「未来」を生きているのではないか。
「今を生きること」から目をそらしていると「今」を生きれなくなるよ。
そんなことをご婦人たちから教えていただいたようです。
軽いノリでいいので、やってみたいことやりませんか。