フリマアプリを用いたお金の教育を考えてみた
こんにちは、元教師のおいもです。
不思議に思うことがあります。なぜ学校ではお金の教育をしないのでしょうか?学生生活をふり返っても、将来にむけて貯金するんだぞ!とかムダ使いするなよ!といった一方的な命令で終わっていた気がします。
当時はそんなもんかと納得していましたが、よくよく考えると「将来っていつまでを想定してるの?」「何がムダ使いに当てはまるの?」と疑問が残ります。
だからといって、お金の座学をしたところで興味を持たれません。自分事として捉えないので。それよりも実際にお金を使うことが効果的です。それも自分のお金を。
「遠足に持参できるお菓子が300円まで」といわれて、予算に収まるようスーパーで計算した記憶はありませんか?ぼくは1つでも多くのお菓子が買えるように何度も計算してました。
このように、お金を使って自分の頭で考えたとき、1番お金のことを考えるのです。 そこで、フリマアプリを用いたお金の教育を紹介します。
お金を使ったごっこ遊びをする
やることはお子さんにフリマアプリで商品を売る。これだけです。(もちろん登録情報は保護者様です)
メルカリならお店屋さんごっこ、ブクマなら古本屋さんごっことして遊び感覚でやってみましょう。 メルカリは登録者が多いのでオススメ。(登録者=購入者候補ですから)
ごっこ遊びで成功体験を味わってもらい、稼ぐことは簡単で楽しいと思ってもらうことに全力を尽くします。1度ハマってしまえばOK!
ここで、お子さんに教育をするうえで守っていただくことがあります。それは、
・やることがシンプル
・成功までの時間が短い
・成功体験をさせる
・成功報酬を与える
これができないと稼ぐこと面白さを実感してもらうのは難しいです。あと、怒ったり叱ったりするのもNG。
売るためのコツですが、有名な商品を最安値にすれば必ず売れます! 売れたら売った金額をお小遣いとして渡してあげましょう。
はじめて商品が売れるとめちゃくちゃ嬉しいです!しかもお金ももらえて、また嬉しい!その感情は大人も子どもも同じです。
【ここでやること】
・フリマアプリでモノを売る
・モノは売れる、売れたらお金が入る体験をしてもらう
【学びのポイント】
・関心が薄れないうちに最初は早めに成果を出しましょう
利益を出してみよう
売る行為に慣れたら、手に入れたお金で仕入れを任せてみる。ここでどうしたら利益が出るか考えさせてみましょう。
仮に1000円の利益を出すことを目標にしたとき、単純に「仕入れ値+1000円」で売れることはほぼないですよね。お店で1000円で売っている本をわざわざ2000円で購入する人なんていないですから。
なので、お子さんと一緒に1つ1つ掘り下げて考えてみましょう。なるべく自分の頭で考えさせることが大事です。
例)
◆どうすれば目標の1000円を達成できるか?
→安く買って、高く売る
→売ってないものを売る
etc
◆では、どうすれば安く買えるか?
→安売りしている商品を買う
→タダでもらう
→値切る
etc
◆では、どうすれば安売りしている商品が見つかるか?
・・・
・・
・
といった具合です。場合によってはGoogle先生に聞いてみるのもアリです。行動できるレベルまで答えることができたら、実際に仕入れて売ってみます。
利益を出せた出せなかったにしろ1週間ほどしたら考察しましょう。
◆どうして売れたのか?売れなかったのか?
◆仮説は当たったか外れたか?
◆もっといい方法はないか?
◆Google先生は正しかったか?
etc
機会があれば、フリーマーケットに参加したりBookoffで本を売る体験をしてどちらが楽か?流行るか?儲かるか?なども聞いてみるといいかもしれないですね。
【ここでやること】
・利益が出る方法を考え、仮説を立てさせる
・仮説をもとに商品を売り、検証させる
【学びのポイント】
・一緒に考えつつ、お子さんの頭で考えさせましょう
・トライ&エラー指せることが大事!
・出た発言は否定しないこと
お金とその周りを考えさせる
余裕があればさらに考察しましょう。先ほどは「どうすればできるか」と深く掘り下げました。考察は自分事について考えました。今度は視野を広げて考えましょう。
たとえば、
◆人は何にお金を払うのか?
◆今よりも早く、多くの利益を出すには?
◆フリマアプリの運営者はどうやって利益を出しているのか?
◆メルカリがニュースで問題視されていたこととは?
◆他のごっこ遊びで利益を出すには?
◆正しい情報とは何か?
etc
【ここでやること】
・素朴な疑問や商売のこと、関連することを一緒に考えましょう
【学びのポイント】
・出た疑問はその場で調べる癖をつけましょう
まとめ
お金の教育をするなら、お金を使わせること。そして自分の頭で考えさせ、言葉にさせることです。行動し、仮説を立て、検証する。そうすれば、お金の正体が分かってきます。
むすこ・むすめが「あれ買って~」とせがんできたら、このフリマ教育を実践しようと考えています。そしてお小遣いは渡さない。←ほしいものを買うために、意地でも頭使うと思います。
学校のテストのような決まった答えがあるわけではないですが、ぜひチャレンジしてみて下さい。
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