IT×教育で誕生したAI先生を知ってるか?
こんにちは、おいもです。
いきなりですが世界初の人工知能型教材Qubena(キュビナ)もしくはAI先生をご存知ですか?ぼくはこの本を読んで知りました。
ついに、教育の世界に人工知能(AI)が参入してきました。「AIが生徒に授業するなんてまだまだ先のこと」なんてとんでもない!実はとても近いところまで来てたのです!従来の教育が変わろうとしています。
AI先生とは何か
人工知能が生徒1人1人に合わせて最適な問題を瞬時に出すシステムです。
①問題を解くプロセスを人工知能がもらさず収集
②生徒の得意・不得意の解析
③レベルに合わせた最適な問題を理解するまで出題
たとえば「小数のかけ算」でよく間違いていたら該当する問題を多めに出したり、「図形と角度の問題」がスラスラ解けてたら次の課題に移る。といった判断を人工知能がすべてやってくれるのです。※現段階では科目は数学のみ
AI先生の説明は以上です。結局、何がスゴイのか?というと、今までできなかった1人1人に合わせて・最適な問題を・瞬時に出すことができるようになったことです。
この3つを同時にこなせるからすごい!裏を返すと、これまではできなかった。せいぜい2つが限界。
圧倒的な学習効率のよさ
AI先生を用いた学習により中学1年生の1学期の数学をわずか2週間で学び終えたデータがあります。ここまで効率化を図れるとは…。
一般的な授業だと14週間かかるので7倍のスピードで学習できたとも言えます。何より驚いたのは最短2週間ではなく、生徒の平均が2週間だったということです。生徒全員の学習効率が上がったと言っていいでしょう。
さらに、中3レベルの数学検定3級に5人中4人が合格しているのもすごいです。短期間でもちゃんと学習内容を理解できたことになりますから。
ただ気になることが2点あります。生徒の母数が少ない点と元々の生徒の能力が分からない点。たとえば、公文式でガツガツ算数を学んできた子にとってみればAI先生の存在関係なしに高得点とれそうですし。
まあ母数のことを議論してもAI先生を導入してから日が浅いので今後の成果を期待します。
学校教育は非効率か?
先ほどAI先生による学習の効率化を述べました。では学校教育は非効率なのでしょうか?例を出して考えてみましょう。
クラスに以下のような生徒がいるとします。
・すでに歩ける子10人
・つかまり立ちができる子20人
・はいはいができる子10人
この生徒たちに対して、「はい、今日は机につかまりながら歩く『つたい歩き』をしましょう!」と授業する。
学校教育ってこうなりがち。すでに歩ける子にとっては退屈ですし、はいはい止まりの子にはハイレベルすぎてついていけません。
歩ける子には走る練習を、はいはいの子にはつかまり立ちの練習をさせたいと思いませんか?
でも授業は50分しばりであなた1人が40人に教えないといけないので、平均的な生徒に合わせた授業をしがちになる。それが学校の現状なのです。
これ、非効率じゃないですか?
これまでのタブレット教材と何が違うのか?
他のタブレット教材でも「子どもの特性を見抜いて最適な問題を出します!」などの謳ってるものもあります。AI先生はこれらとどう違うのでしょうか?
一言で表すと「これまでは間違えた問題が分かり、これから(AI先生)は苦手な問題が分かる」です。
たとえば、関数の問題が10問あるとします。5問正解して残りの5問は解き方ではなく、2ケタの小数のかけ算で間違えました。
このとき関数の問題を出すのがこれまで、2ケタの少数のかけ算の問題を出すのがAI先生です。
これまでは問題の正解率でそのテーマの追加問題を出すかどうか判断していました。AI先生では判断基準がさらに3つ(計算過程、解答に要した時間、ヒントを読んだかどうか)増えます。
これにより
・たまたま正解したかどうか
・どのテーマが苦手か
分かるようになったのです。
まとめ
人工知能が生徒1人1人に合わせて最適な問題を瞬時に出すシステムの誕生により学習効率がアップしました。現在は数学のみですが、他教科に浸透するのも時間の問題でしょう。
このQubena、タブレット向けアプリで配信開始おり、人工知能が教えるオンライン家庭教師Qubena Wiz(キュビナ・ウィズ)と称してます。元教師のぼくからみても、これは画期的です。ぜひ生徒に使わせたい!
教育界の未来はどうなるのか楽しみです。